<Header>
<Author: 劉廷芝>
<Title: 代悲白頭翁>
<Format: 七言古詩>
<Year: 2002>
<BookName: 唐詩選のことば>
<Translator: 石川忠久>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 白頭（はくとう）を悲（かな）しむ翁（おきな）に代（か）わる>
<BookPage: 142-146>
<UsedPage: 5>
<Feature: 4>
<End Header>
<Poem>
洛陽城東桃李花，
飛來飛去落誰家。
洛陽女兒惜顏色，
行逢落花長歎息。
今年花落顏色改，
明年花開復誰在。
已見松柏摧爲薪，
更聞桑田變成海。
古人無復洛城東，
今人還對落花風。
年年歲歲花相似，
歲歲年年人不同。
寄言全盛紅顏子，
須憐半死白頭翁。
此翁白頭真可憐，
伊昔紅顏美少年。
公子王孫芳樹下，
清歌妙舞落花前。
光祿池臺文錦繡，
將軍樓閣畫神仙。
一朝臥病無人識，
三春行樂在誰邊。
宛轉蛾眉能幾時，
須臾白髮亂如絲。
但看舊來歌舞地，
惟有黃昏鳥雀悲。
<End Poem>
<Translation>
洛陽のまちの東に咲きほこる桃李の花は、
風に吹かれてひらひらと飛び舞い、どこへ落ちてゆくのだろう。
洛陽の乙女は自分の美貌をいとおしみ、
道すがら、この落花に出会って深いため息をつく。
今年、花が落ちるとともに人の容色も衰える。
来年、花が開くとき、はたしてだれが健在でいられるのか。
墓に植えられた松柏の樹が伐り倒されて薪にされるのを見たり、
桑畑もいつしか一変して海になってしまうと聞く。
昔の人はもはやこの洛陽の東にはいない。 
代わって今の人が、やはり花を散らせる風に向かってたたずんでいる。
年ごとに花は同じ姿で咲くが、 それを見る人は年ごとに変わってしまうのだ。 
ひと言申し上げたい、今を盛りの赤い頬した若者よ。 
どうかぜひ、この余命いくばくもない白髪の老人を憐れみたまえ。
この老人は白髪でまことにかわいそうなのだ。
これでもむかしは意気盛んな美青年だったのだから。
王公の家の若さまたちと、かぐわしい樹の下で、
清らかに歌い、巧みに踊り、散りゆく花の前で春を送ったものだ。
光禄大夫の池中の高台で、錦のとばりをめぐらした宴会を開いたり、
壁に神仙を描いた、将軍のりっぱな座敷に出入りしたりして、
歓楽の限りを尽くしたものだ。
ところがひとたび病の床に臥してからというもの、知人たちもしだいに遠のき、
春三か月の行楽も、もはや誰の身辺にあるものやら。
若い娘のたおやかな美貌も、いったいいつまでその魅力を保てるものか。
ほんのつかの間に、白髪が糸のようにもつれかかる身となるだろう。
こうして見わたせば、むかしからの歓楽の地も、
今はただ、夕暮れの小鳥たちが悲しげにさえずるばかりではないか。
<End Translation>